入院14日目=術後13日目の夜、
主治医が当直で、相方の仕事終わりで
病院にきてすぐ、お話がありました。

病棟内の小さい相談室で、
主治医がパソコンで画面を見ながら、
病理検査結果の紙を見せて、
私と相方に話をしてくれました。

病理検査結果の原本


実物を見ていただきます。

PAGE1


PAGE2
20160326-6

(上の2つの画像はクリックすると、
別ウィンドウに拡大表示されます。)

医学用語だらけです(汗)。

ですので、
手元にある卵巣がん治療ガイドライン
2015年版を参考にして、
病理検査結果を解読します。

卵巣がんの治療はどの病院でも、
このガイドラインに沿って
行われるものと考えられます。

卵巣がん治療ガイドライン

医学書ですが、一般の私たちも、
買うことができます。

専門書ですので、ネットで注文
したほうが手に入りやすいです。

T3bN0M0を解読する


先生が紙に書いてくれたのは、
T3bN0M0という英数字の羅列でした。

まず、がんの分類ですが、
FIGOによる手術進行期分類と
UICCによる病理学的pTNM分類の
2つの分類があります。

FIGOは、がんのステージを表し、
pTNMは、腫瘍の状態や進展を
表します。

Nはリンパ節、Mは遠隔転移を
表します。

ややこしいのですが、
くわしい病理検査の結果は、
2つの分類を合わせて教えて
くれるようです。

それで、T3bN0M0=ステージIIIbで、
リンパ節・遠隔転移なしという
診断結果となっています。

ガイドラインから解読します。

T3:腫瘍が一側または両側の卵巣に
存在し、さらには、骨盤外の腹膜
播種を認めるもの。

また、腫瘍は少骨盤に限局しているが
小腸や大網に組織学的に確認された
転移を認めるものや肝表面への転移も
T3とする。

T3b:組織学的に確認された直径
2cm以下の腹腔内播種を認めるもの。

N:所属リンパ節

N0:所属リンパ節転移を認めない。

M:遠隔転移

M0:遠隔転移を認めない。

(卵巣がん治療ガイドライン2015年版のp28-29より)

N1だと、リンパ節転移ありで、
M1だと、遠隔転移ありです。

私の場合、大網に播種があるので、
T3bと診断されました。

病理検査結果を解読


結果に書かれていることを、
おおよそ解読してみます。

endometrim:子宮内膜

Endometrioid adenocarcinoma:
類内膜腺がん

です。

PAGE1の前半部分では、
子宮内膜に類内膜腺がんがあるよ
という結果を表しています。


pT3:上で書いたT3のことです。

FIGOIII:FIGO進行期分類による
がんのステージのことです。

gradeはWHOの分類による
細胞異型と構築に基づいたもの
だそうです。

grade2(-3)

grade2は子宮内膜症と関連して
発生するそうです。

(-3)はgrade3が一部発生している
ということだそうです。

左側の卵巣にでかい悪性腫瘍が
あったことを表しています。


omentum:大網

omentumからの文章は、
大網の一部に播種があることを
表しています。

大網の播種は手術では取りきれず、
抗がん剤でたたくことになります。

リンパ節転移なし


PAGE2に関してです。

子宮頚管、右側卵巣・卵管には、
悪性のものはありませんとのこと。

16箇所切除したリンパ節には、
転移はないとのことです。

がんの原発がどこかわからない


主治医によると、類内膜腺がんは、
子宮内膜からの発生なのか、
卵巣からの発生なのか、
原発が不明とのことでした。

でも、卵巣も子宮もすべて
取りきっているので、
がん細胞は根絶やしにしたはずです。

がんの説明でやっぱりショック


主治医の説明を聞いていると、
泣きそうになりました。

ああ、やっぱりがんなんだ
と改めて知らされました。

冷静に受け止めようとしても、
なかなか受け止められないものです。

主治医の説明が終わり、
個室に向かい、すぐに、
相方にもたれかかりました。

自分ががん当事者であることを
受け止めるには、時間がかかります。

けれども、主治医は検査結果を
はっきりと患者に教えてくれたので、
誠意には感謝しています。

ショックを受けるだろうから、
相方と2人で来て、話を聞いてほしい
とおっしゃったんですね。

抗がん剤への強い不安


主治医からは迷うことなく、
抗がん剤治療を受けてくださいね
とあっさり言われました。

卵巣と子宮をすべて取っているけど、
大網の播種をやっつけるために、
抗がん剤治療を受けてほしい
とのことでした。

抗がん剤・・・。

他人事ではなく自分の事だと思うと、
かなり不安になりました。

現在の抗がん剤治療がどんなものか、
まったく知らなかったからです。

「副作用で嘔吐」が脳内をよぎります。

副作用で吐いちゃうのかな、
大変なのかな・・・って。

でも、抗がん剤治療を拒否したら、
大網の播種ががん細胞となって、
再発するかもしれないと思うと、
抗がん剤治療をするしかありません。

とりあえずその日の夜は、
なんとか眠りにつきました。

そして、翌日から早速行動に
うつします。

参考書籍



卵巣がん治療ガイドライン2015年版
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患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン第2版
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『患者さんと~』の治療ガイドライン解説本は、
2016年4月に第2版が出版されました。